3月9日、何の日かわかりますでしょうか? ドラえもんの誕生日ではありません。なんと、コカコーラから新製品、”コカコーラ ライフ”が発売される日なのです。コカコーラにとどまらず、いろはす、紅茶花伝、ジョージア、アクエリアスなど、大ヒット商品を数々生み出してきたコカコーラ社がついに待望の新製品を発売するので、注目しています。今回のコカコーラ ライフは、カロリーオフと、健康への配慮を前面に押し出した製品です。ターゲットはこれまで炭酸飲料を飲んでこなかった人たち、つまりお茶やその他の清涼飲料水からの乗り換えを狙っているようです。Brand managerがプロダクトのポジショニングをしっかりと検討したうえで発表した製品ですので、勿論勝算があってのことだと思います。
しかし、私はまずその味が気になります。コカコーラは美味しいですが、その味のどの部分を犠牲にしているのか、またはまったく別の魅力的な味を表現しているのか、ライフよりも何よりも、美味しいことが大前提になります。加えて、緑色のパッケージに顧客を惹きつける力があるか、ということ。赤のイメージで戦ってきたコカコーラが、緑をパッケージデザインに選択したことは、一つの勝負であり、この戦いを制することができたら、相当のシェアを奪うことができそうですが、一見すると飲み物のイメージ色として緑を選択することは、王道ではないと言えそうです。
次に気になるのは、ターゲットにしっかりと訴求されるのかということです。炭酸飲料を飲まなかった方が手に取る(つまり0から1をつくる)というのは、数を増やすより何倍も難しいことです。今回、ダイエットコカコーラやコカコーラゼロなどの飲料からの移動のみが起こってしまう恐れもあります。ペプシやメッツコーラなどの他のブランドとは、味自体が大きく異なるので、そこからの移行はあまり期待できないと推測しています。ですので、これまでキリンやアサヒ、サントリーなどの飲料を飲んでいた消費者の方の何パーセントが手にとってくれるのか、大変気になります。
私がBrand managerだったら、水を売りますね!炭酸水です。健康志向の究極系であり、中に含まれるミネラルが自然由来の栄養源としての高い健康イメージを表現してくれますし、他に沢山売られている炭酸水からのシェアを奪うチャンスが残っています。水を制しておけば、そのあとの展開(紅茶や果実ジュース)も見据えることができますし。
個人的な意見を述べましたが、発売されたら、一度コカコーラ ライフ、飲んでみたいと思います!
そのうえで、また感想など書こうと思います。
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