阪神淡路大震災から今日で20年が経ちました。私たちが忘れてはならないのは、この20年は決してあっという間の20年ではなかったということです。置かれた境遇によりその時の重さは違えど、どの一人の人にとっても復興するまでの年度には重みを感じるものだと思います。神戸を中心とした被害地域は、今ではほぼ復興を果たしていますが、次なる震災に対しての備え、ということを考えると、現在でも乗り越えるべき課題に溢れています。
ニュースで紹介されていた二つのコメントを紹介します。一つは、東日本大震災で被害に遭われた方も一緒に頑張っていきましょう、という言葉。もう一つは、街の回復が達成されても心の回復は簡単ではないという言葉です。一人ひとりの心に深く刻まれた震災の記憶を、心の中の最も暖かい部分にしまっているからこその言葉だと思います。屈するのでもなく、忘却するのでもなく、また過度な苛立ちに変換するのでもなく、バランスのとれた心の置き場所というものが、人間にはきっと備わっているのだと思います。
世界を見渡せば、より死というものが身近な国々があります。テロ、災害、病気、貧困、殺人、そのそれぞれに対して、私たち日本に住む者が必ずしも直接的に手を差し伸べることはできません。しかしながら、小さな行動が大きな結果をもたらす、バタフライ・エフェクトの理論に依るのであれば、一つの地球に住む多くの人々の行動や結果が、つながっているように思えてなりません。
多くの方々が、ニュースをきっかけにしてでも良いので、より遠くで起こっていることに意識を集中させることが大切だと感じます。
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